この記事の結論
FAXや紙の注文書は、Webの注文フォームに変えると、転記の手間と入力ミスを減らせます。最初は主な取引先だけで始めるのが安全です。小さく始めるなら、10万〜100万円(数日〜数週間)のMVPが目安で、広げる場合は要件に応じて個別にご案内します。
1. FAXと紙の注文は、手間が見えにくい
取引先からFAXや紙で注文が届き、それを社内でパソコンに打ち直している会社は、まだ多くあります。1件ずつは小さな手間でも、積み重なると、毎日かなりの時間になります。
さらに、読み間違い、転記のミス、紛失といった、見えにくい問題も起きます。Webの注文フォームに変えると、これらを大きく減らせます。
2. 変えると良くなること、注意すること
| 比べるところ | FAX・紙 | Webの注文フォーム |
|---|---|---|
| 転記の手間 | 社内で打ち直しが必要 | 入力された内容がそのまま使える |
| 読み間違い | 手書き文字の判読が必要 | 文字が最初から読みやすい |
| 受付の時間 | 営業時間内に確認 | 24時間受け付けられる |
| 取引先の負担 | 慣れていて、手軽 | 最初は慣れが必要 |
最後の行が大切です。取引先にとっては、FAXのほうが楽な場合もあるため、無理に切り替えない進め方が必要です。
3. 小さく始める範囲の決め方
最初から全取引先を切り替えると、問い合わせが殺到して混乱します。次のように範囲を絞って始めましょう。
- 取引が多く、ITに慣れていそうな数社から始める
- 注文の内容が決まっている、定番の商品だけを対象にする
- FAXもしばらく併用し、切り替えの期限は決めすぎない
数社で使ってみて、分かりにくい欄、足りない項目を直してから広げると、失敗しにくくなります。
4. 注文フォームに入れる項目
フォームの項目は、今のFAX用紙から拾います。
- 取引先の名前: 選ぶ形にして、表記のゆれを防ぐ
- 商品と数量: 商品を選び、数を入れる形にする
- 希望の納品日: カレンダーから選べる形にする
- 連絡先と備考: 任意の欄にして、特別な依頼を書けるようにする
FAX用紙にあって、実は誰も見ていない欄は、思い切って外すと、取引先の入力が楽になります。
5. 受け付けたあとの流れを決める
フォームを作るだけでは、半分です。受け付けた注文を、社内でどう扱うかも決めておく必要があります。
- 注文が届いたら、担当者にメールで知らせる
- 注文の一覧を、画面で確認できるようにする
- 確認が終わったら、取引先に自動で受付の連絡を送る
- 既存の販売管理ソフトがあれば、取り込み方を決める
既存の販売管理ソフトとの連携は、作る範囲が広がりやすい部分です。最初は、画面で確認して手で取り込む形でも十分です。
6. 取引先への案内のしかた
切り替えのお願いは、メリットを具体的に伝えると受け入れられやすくなります。
- 「FAXの送信が不要になり、夜でも注文できます」
- 「注文の内容を、すぐに確認の連絡でお返しします」
- 「使い方の説明書を、1枚で用意しました」
案内の紙は1枚にまとめ、電話での問い合わせにも対応できるようにしておきましょう。
Ill(イル)株式会社では、このような自社専用の受注の仕組みを、まず小さなMVPとしてお作りできます。標準規模は100万〜300万円(目安・約1〜2ヶ月)、それ以上は個別見積もりです。月額数万円からの継続保守プランもあります(条件は個別にご案内します)。
場面別:こんなときはどうする?
高齢の取引先が多いとき:無理に切り替えず、FAXの内容を社内で入力する形も併用しましょう。受け取ったFAXを、同じフォームに入力するだけでも、データはそろいます。
注文の内容が、毎回違うとき:定番の商品はフォーム、特別な依頼は自由記入の欄と分けると、混乱が少なくなります。
締め切り間際に、注文が集中するとき:受付の締め時間を画面に表示し、締め後は自動で案内を出す形にすると、問い合わせが減ります。
8. 用語かんたん解説
- 転記:書いてある内容を、別の場所へ書き写すこと
- 受注管理:届いた注文を、記録して追いかけること
- 併用:新旧のやり方を、しばらく並べて使うこと
まずは1週間分のFAXを数えて、何件あるかを確認してみましょう。
よくある質問
取引先が、フォームを使ってくれないときは?
FAXの受付を続けながら、使ってくれた取引先の声を集めましょう。使いにくい点を直すと、少しずつ広がります。
手書きのFAXをそのまま読み取る方法はありますか?
読み取りの仕組みはありますが、手書きは誤りが出やすいので、まずはフォーム化が安定します。必要なら、読み取りは次の段階で検討しましょう。
既製の注文管理サービスを使う方法もありますか?
あります。項目や流れが標準的なら、既製のサービスで足りることもあります。自社の流れに合わないときは、専用に作る選択肢があります。
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