この記事の結論

画面のスケッチは、文章より早く正確に意図を伝えられます。上手な絵は要りません。四角と線と文字で、ボタンの位置と動きが分かれば十分です。MVPは10万〜100万円(数日〜数週間)が目安で、依頼前のスケッチは見積もりの精度を高めます。

1. 文章だけでは、イメージがずれる

「見やすい予約画面にしてください」と書いても、人によって思い浮かべる画面は違います。完成品を見て「思っていたのと違う」となるのは、この差が原因です。

画面の絵は、その差を最初に埋める道具です。絵があれば、会う前から話がかみ合います。

2. 上手な絵は、要らない

スケッチと聞くと身構える人もいますが、必要なのは四角と線だけです。デザインの出来栄えを競うものではありません。

描くもの描き方伝わること
画面の枠スマホの形の長方形1枚が、1つの画面
ボタン四角で囲み、中に文字押せる場所と、その名前
文字や写真文字は線、写真は×印の四角どこに何が出るか
矢印ボタンから次の画面へ押したあとの動き

3. 描く順番は、お客様の動きに沿って

思いついた順ではなく、お客様が使う順に描きます。

  • 1. 入口: お客様が最初に見る画面
  • 2. 主な操作: いちばん大事な画面(予約する、買うなど)
  • 3. 完了: 終わったことを伝える画面
  • 4. 戻り方: 途中で戻る、やり直すときの動き

画面が5〜6枚に収まれば、最初の版としては十分な場合が多くあります。

4. 矢印と一言メモで、動きを伝える

画面だけでは、押したときの動きが伝わりません。矢印と一言メモを書き込みましょう。

  • 矢印:「このボタンを押すと、この画面へ進む」
  • メモ:「ここは、名前が空だと進めない」
  • 丸印:「ここだけは、絶対に外せない」

メモは短い一文にします。長く書くより、短く何枚もあるほうが伝わります。

5. 描いたら、第三者に見てもらう

描き終えたら、家族や友人に説明なしで見せてみましょう。

  • どこを押すと思うかを聞く
  • 迷った場所に、印をつける
  • 迷った理由を、メモに残す

説明しないと伝わらない部分は、開発会社にも伝わりにくい場所です。ここで直しておくと、開発が始まってからの手戻りが減ります。

6. スケッチを、開発会社に渡す

スケッチは、スマホで写真に撮って送れば十分です。一緒に次の2点を添えると、さらに伝わります。

  • 誰が、何のために使うかを一言で
  • 絶対に外せない画面に丸をつけた一覧

Ill(イル)株式会社では、スケッチをもとに要件を整理し、日本側で品質を確認しながらベトナムのチームが実装します。相談の段階で、手描きのスケッチをお持ちいただけると、話が早く進みます。MVPは10万〜100万円・数日〜数週間の目安です。

場面別:こんなときはどうする?

絵に自信がなくて、描く気になれないとき:写真付きの手順書を作るつもりで、四角を並べるだけにしましょう。配置が分かれば十分です。

似たサービスの画面を参考にしたいとき:スクリーンショットに、「この部分だけ参考」と印をつけて添えます。全体を真似る意図ではないことを、明記してください。

描いているうちに、画面がどんどん増えるとき:増えたものに「必ず」「できれば」と印をつけ、「できれば」は別の紙に分けておきます。

用語かんたん解説

  • ワイヤーフレーム:画面の配置だけを描いた、設計の下書き
  • 画面遷移:ボタンを押したときの、画面から画面への移動
  • 手戻り:作ったあとで、やり直すこと

まずは、自分のサービスのいちばん大事な画面を、1枚だけ描いてみましょう。

よくある質問

スケッチは、パソコンで描いたほうがよいですか?

手描きで十分です。写真に撮って送れば、そのまま使えます。パソコンのツールは、慣れている方が使えば便利ですが、必須ではありません。

スケッチを描いても、完成品が違う形になることはありますか?

あります。技術の都合で、見た目が変わる部分も出てきます。変わる場合は、理由と代わりの案を、事前に相談する形が望ましいです。

何枚くらい描けばよいですか?

最初は、お客様が通る道の主要な画面5〜6枚が目安です。足りない画面は、打ち合わせで補っていきます。

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