この記事の結論
社内の新規事業で外部の開発会社を使うときは、開発を始める前に、情報システム部門へ相談しましょう。確認するのは、使ってよいサービス、セキュリティの基準、データの扱い、運用の分担、費用の枠の5つです。
1. 先に話すほうが、結局、早く進む
新規事業は、スピードが大切です。そのため、情報システム部門への相談を、後回しにしたくなる人もいます。
ところが、公開の直前になって、「そのサービスは、社内ルールで使えない」と言われ、作り直しになる例は少なくありません。先に話しておくほうが、結局は早く進みます。
2. 確認する5つのこと
| 確認すること | 聞く内容 | なぜ大切か |
|---|---|---|
| 使えるサービス | クラウドや外部サービスの、利用ルール | 公開の直前に、使えないと分かるのを防ぐ |
| セキュリティの基準 | 必要な対策や、確認の手順 | あとから追加すると、費用が増える |
| データの扱い | 顧客情報を、どこに置いてよいか | 情報漏えいを防ぐ |
| 運用の分担 | 公開後の保守を、誰が担うか | 責任が曖昧になるのを防ぐ |
| 費用の枠 | 予算の出どころと、承認の流れ | 途中で止まるのを防ぐ |
3. 相談の進め方
相談するときは、最初に、目的と範囲を短く伝えるのがコツです。
- 何のための事業か(1〜2文)
- 最初に作る範囲(MVP)の、ざっくりした内容
- 外部の開発会社を使う理由
- 公開までの、おおよその期間
「お願い」の形で伝えると、協力してもらいやすくなります。「ルールに合わせて進めたいので、教えてください」と、伝えましょう。
4. 開発会社にも、社内ルールを伝える
社内の基準は、開発会社にも共有しておきましょう。後から知らされると、設計のやり直しになり、費用と期間が増えます。
- 利用してよいサービス: 一覧を、先に渡す
- セキュリティの基準: チェック項目を共有する
- 連絡の窓口: 社内で、誰が窓口かを決める
5. 場面別:こんなときはどうする?
相談が、なかなか進まないとき:担当者が忙しい場合は、1ページの資料にまとめて渡し、30分の時間をもらうようお願いしましょう。
基準が厳しくて、MVPが作れないとき:基準に合わせた範囲だけを、先に作る方法を考えます。社外に出さないデータを使わない形にすると、進められることもあります。
責任の分担で、揉めそうなとき:公開後の保守を、誰が、どこまで担うかを、文章で残しておきましょう。
6. まとめと、用語かんたん解説
新規事業で外部の開発会社を使うときは、開発の前に、情報システム部門へ相談し、基準を共有しておくことが、手戻りを防ぎます。
- 情報システム部門:社内のパソコンやシステムを管理する部署
- セキュリティ:情報を、盗まれたり漏れたりしないように守ること
- MVP:必要な機能だけで作る、小さな最初の版
先に話すことは、遠回りではありません。結果的に、いちばん早い道です。
社内の関係者が増えるほど、確認事項は増えます。窓口になる担当者を、社内と開発会社の双方で一人ずつ決めておくと、話が行き違いにくくなります。
7. 小さな試作で、安心を作る
情報システム部門が不安を感じるのは、見えないものに対してです。まず小さく作って、実際に見せると、話が前に進みやすくなります。
Ill(イル)株式会社では、10万〜100万円・数日〜数週間のMVPで、小さく試す進め方をご提案しています。社内の確認事項の整理から、ご一緒できます。
よくある質問
情報システム部門が、新規事業に消極的な場合は?
目的と範囲を丁寧に伝え、小さな試作から始める提案をしてみましょう。不安の原因を聞き、一つずつ解消していくことが大切です。
社内の基準が、分からない場合は?
まず、基準が書かれた文書があるかを確認します。なければ、担当者に、どの点を気にするかを、聞いてみましょう。
開発会社を選ぶ段階で、相談してもよいですか?
むしろ早い段階がおすすめです。外部の会社を使えるかどうかや、確認の条件を、先に把握できます。
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