この記事の結論
バックアップは、取るだけでなく、戻せることが大切です。何を、どのくらいの頻度で、どこに保管し、どう戻すかを、運営を始める前に決めておきましょう。月額数万円からの継続保守プランで、運用を任せることもできます(条件は個別案内)。
1. バックアップは、保険のようなもの
Webサービスやアプリには、利用者の情報や、やりとりの記録など、失うと困るデータがたまっていきます。機械の故障や、操作のミスで、データが消えることは、珍しくありません。
そのときのための備えが、バックアップ(データの予備)です。そして同じくらい大切なのが、復旧(元に戻すこと)です。
2. 決めておく3つのこと
| 決めること | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 何を保存するか | 失うと困るものを選ぶ | 利用者情報、注文の記録、アップロードされた写真 |
| どのくらいの頻度か | 消えたら、どこまで困るかで決める | 毎日1回 |
| どこに保管するか | 元のデータと、別の場所に置く | 別の地域のクラウド保管 |
元のデータと同じ場所だけに置くのは、危険です。災害や障害で、両方が失われる可能性があるからです。
3. 頻度の決め方
頻度は、「データが消えたとき、何日分までなら、やり直せるか」で考えます。
- 注文や決済が多いサービスは、1日に何度も保存する
- 更新の少ないサービスは、1日1回でも足りることが多い
- MVPの段階は、毎日1回から始めて、増やす
頻度が高いほど、費用も手間も増えます。サービスの性質に合わせて決めましょう。
4. 「戻せるか」を、必ず試す
バックアップは、取っているだけで安心してしまいがちです。ところが、いざ戻そうとしたら、戻せなかったという話は、よくあります。
- 年に1〜2回: 実際に、別の場所へ戻す練習をする
- 手順を書く: 誰が、何をするかを、紙にしておく
- 連絡先を決める: 障害が起きたときの、連絡の流れを決める
5. 場面別:こんなときはどうする?
操作を間違えて、データを消してしまったとき:慌てて、さらに操作をしないことが大切です。すぐに運営の担当者や、保守を頼んでいる会社に連絡しましょう。
バックアップがあるか、分からないとき:まず、どのサービスを使っているかを書き出し、それぞれの提供元に、保存の仕組みを確認しましょう。
個人情報を含むとき:バックアップも、守るべき対象です。保管場所へのアクセスは、必要な人に限り、記録が残る形にしましょう。
6. まとめと、用語かんたん解説
バックアップは、何を、どのくらいの頻度で、どこに保管するかを先に決め、戻せるかを定期的に試して、はじめて役に立ちます。
- バックアップ:データの予備を、別の場所に保存すること
- 復旧:消えたデータを、元の状態に戻すこと
- クラウド:インターネット上に、データやシステムを置く仕組み
取るだけで安心しない。これが、いちばん大切な心がけです。
運営を始めたあとは、忙しさのなかで、バックアップの確認が後回しになりがちです。月に1回、確認する日を決めておくだけでも、いざというときの安心感が大きく変わります。
7. 運営を、誰が担うか
バックアップの設定や、確認を、運営者が一人で続けるのは負担が大きいものです。保守を、開発会社に任せる方法もあります。
Ill(イル)株式会社では、月額数万円からの継続保守プランをご用意しています(条件は個別にご案内します)。MVPの公開後の運用も、ご相談ください。
よくある質問
バックアップは、自分でも取る必要がありますか?
サービスによっては、提供側が取っている場合もあります。ただし、どこまで保証されるかは異なるため、内容を確認し、不足があれば自分でも備えましょう。
バックアップの費用は、高いですか?
保存するデータの量と頻度で変わります。MVPの段階では、少ない費用で始められる場合が多いです。
復旧の練習は、本番のデータでやるべきですか?
本番のデータを壊さないよう、別の環境で戻す練習をするのが安全です。
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