この記事の結論
RFP(提案依頼書)は、専門用語を使わず、A4用紙3枚ほどで書けば十分です。「困っていること」「実現したいこと」「予算と時期」の3つを書くだけで、開発会社から比べやすい提案が集まります。MVP(最小限の試作品)なら、10万〜100万円・数日〜数週間が目安です。
1. RFP(提案依頼書)とは、開発会社への「お願いの手紙」です
RFPは、開発会社に見積もりと提案をお願いするための書類です。難しい書類に聞こえますが、要は「何に困っていて、何を実現したいか」を書いた手紙です。
書き方に決まりはありません。専門用語や画面の細かい設計は不要です。むしろ、細かく指定しすぎると、開発会社が自由に工夫できず、費用が上がりやすくなります。
- 会社や事業の状況を知ってもらうための書類
- 各社の提案を、同じ条件で比べるための書類
- 発注する側の考えを整理するための書類
2. 書く前に決める3つのこと
1. いま困っていること
「問い合わせの管理が、メールと表計算ソフトに分かれていて、確認に時間がかかる」のように、日々の仕事で起きている困りごとを具体的に書きます。
2. 実現したいこと
「確認の手間を半分にしたい」「新しいサービスを、まず小さく試したい」など、最終的に得たい成果を一文で書きます。
3. 予算と時期
「最初は100万円以内で試したい」「3か月以内に使い始めたい」など、上限と期限を書きます。予算を伏せると、提案の幅が広がりすぎて、比べにくくなります。
3. A4用紙3枚の構成例
次の順番で、各項目を数行ずつ書けば、RFPとして十分に使えます。
- 背景と目的:なぜ作りたいのか(会社の状況、事業のねらい)
- いまのやり方:現在の業務の流れと、困っている点
- 作りたいこと:「必ず必要なこと」と「あれば嬉しいこと」に分けて書く
- 予算と時期:上限の金額、使い始めたい時期
- 選ぶときの基準:価格、実績、連絡の取りやすさなど、何を重視するか
「必ず必要なこと」を3つ以内にしぼると、開発会社も提案しやすくなり、最初の費用を抑えやすくなります。
4. 書き方の例:問い合わせ管理を一つにまとめたい場合
いまのやり方:お客様からの問い合わせは、電話・メール・表計算ソフトの3か所に分かれており、担当者が転記しています。確認に1件あたり10分ほどかかっています。
実現したいこと:問い合わせを1か所で見られるようにして、確認の時間を半分にしたい。
必ず必要なこと:問い合わせの一覧、担当者の割り当て、対応状況の記録。あれば嬉しいこと:お客様への自動返信。
予算と時期:初期は100万円以内、3か月以内に使い始めたい。
このくらいの短さで構いません。足りない部分は、開発会社からの質問で補えます。
5. 提案が届いたら、価格だけで選ばない
提案が届いたら、金額の安さだけで決めないようにしましょう。こちらの困りごとを、きちんと理解した提案かを見ることが大切です。
- こちらの書いた「困りごと」に、答えた提案になっているか
- 分からない点を、質問で確かめてくれたか
- 最初に作る範囲と、あとから足す範囲が分かれているか
- 連絡が早く、説明が分かりやすいか
見積もりの内訳が「一式」だけの場合は、何にいくらかかるのかを、遠慮なく聞いてください。
6. よくある失敗と、避けるコツ
- 最初から、機能を詰め込みすぎる → 「必ず必要なこと」を3つ以内にする
- 専門用語で書こうとして、手が止まる → 普段の言葉で、困りごとだけ書く
- 予算を書かない → 上限だけでも書く
- 1社だけに依頼する → 2〜3社に同じRFPを送って比べる
完璧なRFPを目指さなくて大丈夫です。まず書いてみて、開発会社と話しながら直していくのが、いちばん早い進め方です。
よくある質問
RFPは、どのくらい細かく書けばよいですか?
細かい機能まで書く必要はありません。「いま困っていること」「実現したいこと」「予算と時期」の3つが分かれば、開発会社は提案できます。具体的な機能は、提案を受けながら決めるほうが、費用を抑えやすいです。
IT知識がなくても、RFPは書けますか?
書けます。普段の仕事で困っていることを、普段の言葉で書いてください。専門用語は、開発会社が補ってくれます。分からない点は、遠慮なく質問してみましょう。
RFPを書く時間がないときは、どうすればよいですか?
A4用紙1枚の簡単なメモでも構いません。「困りごと」「実現したいこと」「予算と時期」を書いて、打ち合わせで補う方法があります。Ill(イル)株式会社でも、メモの段階からご相談を受け付けています。
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