この記事の結論

表計算ソフト(Excelなど)での管理に限界を感じたら、ブラウザで使えるWebシステムへの移行を考えるタイミングです。まず、いちばん困っている1つの業務だけをMVP(最小限の試作品)にすると、10万〜100万円・数日〜数週間で試せます。すべてを一度に置き換える必要はありません。

1. 表計算ソフトの管理が、限界になるサイン

表計算ソフトは、手軽で便利です。しかし、使う人や、データの量が増えると、次のような困りごとが出てきます。

  • ファイルが何種類もあり、どれが最新か分からない
  • 同時に開くと、他の人が編集できない
  • 入力ミスや、数式の壊れに気づきにくい
  • 誰が、いつ、何を変えたのか分からない
  • 外出先のスマートフォンから、使いにくい

3つ以上に当てはまるなら、Webシステムへの移行を考える時期です。

2. Webシステムにすると、何が変わるのか

Webシステムは、ブラウザ(インターネットを見るアプリ)で使う仕組みです。データが一か所にまとまり、みんなが同じ最新の情報を見られます。

  • 同時に、複数の人が使える
  • 入力欄を決められるので、入力ミスが減る
  • 変更の履歴が残る
  • スマートフォンからも見られる
  • 利用者ごとに、見せる情報を分けられる

3. 移行は、一部の業務から始めるのが安全です

すべての表を、一度にWebシステムへ移すのは、費用も時間もかかります。いちばん困っている1つの業務から始めましょう。

  1. いま使っている表を、すべて書き出す
  2. いちばん手間がかかっている業務を、1つ選ぶ
  3. その業務だけをWebシステムにして、1か月ほど使う
  4. 使いにくい点を直し、次の業務へ広げる

最初の試作品は、10万〜100万円・数日〜数週間で作れます。

4. 費用が高くなりやすいポイント

  • いまの表の細かい計算を、すべて再現しようとする
  • 使われていない項目まで、すべて移す
  • 他のシステムとの連携を、最初から入れる

対策は、よく使う項目だけに絞って移すことです。使っていない項目は、あとで必要になったときに足せば間に合います。

5. 表計算ソフトと、併用してもよい場合

個人の簡単な計算や、一時的な集計は、表計算ソフトのままで構いません。みんなで共有するデータや、お客様の情報、お金に関わるデータから、Webシステムに移すのが効果的です。

中小企業の担当者の方も、新しい事業を始めたばかりの個人の方も、手間が大きい業務から順に置き換える考え方は同じです。

Webシステムへの移行の費用目安

移行の費用は、置き換える範囲によって変わります。他社の金額は、一般的な受託開発の目安です。

開発の規模 主な内容 他社の目安 Ill(イル)株式会社 想定期間
1つの業務だけ移す 一覧・検索・入力画面と、基本の権限管理 300万〜500万円 10万〜100万円 数日〜数週間
複数の業務を移す 業務ごとの画面、帳票の出力、データの取り込み 600万〜1,200万円 100万〜300万円(目安) 約1〜2ヶ月
全社の仕組みとして移す 他システムとの連携、細かな権限、大量のデータ 1,500万〜3,000万円 個別見積もり 要件により異なる

今ある表の項目を整理してから見積もりをお願いすると、費用を抑えやすくなります。

よくある質問

いまのExcelの表を、そのままWebシステムにできますか?

多くの場合、できます。ただし、すべての項目と計算をそのまま移すと費用がふくらみます。よく使う項目に絞って、最初の版を作ることをおすすめします。

移行中も、いまの表を使い続けられますか?

はい。新しい仕組みを試している間は、いまの表と並行して使えます。慣れてから、切り替える方法が安全です。

パソコンが苦手な人でも、使えますか?

入力欄を、いまの表に近い形にすると、慣れやすくなります。画面を試作の段階で見てもらい、使いにくい点を直してから、本格的に作る進め方があります。

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