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Home > コラム > 生成AIのセキュリティとリスク
生成AI・先端技術

会社のデータを入れても大丈夫?生成AIを使うときに気をつけるべきセキュリティとリスク

公開日: 2026.07.09
著者: Ill inc. 編集部
会社のデータを入れても 大丈夫?生成AIを使うときに気をつ... ✔ 社内データ連携(RAG) ✔ API連携・自動化 ✔ 導入ROIの最大化
  • 便利だけど怖い?生成AIのセキュリティ不安
  • リスク1:入力した情報が「AIの再学習」に使われる?
  • リスク2:AIがもっともらしい「嘘(ハルシネーション)」をつく
  • リスク3:著作権の侵害にあたる可能性
  • 安全に使うための「3つのゴールデンルール」
  • まとめ:正しく恐れて、かしこく使おう

「ChatGPTを使うと、会社の機密情報が漏洩するって本当?」
「AIが作った文章をそのまま自社のHPに載せても法的に問題ないのかな?」

生成AIは非常に便利なツールですが、ニュースなどで「セキュリティ上の危険性」が叫ばれることも多く、業務で使うのを躊躇している方も少なくありません。特にIT専門部署ではないノンITの方にとっては、「何がどう危険なのか」が分かりづらいかと思います。

今回は、会社のデータや個人情報を守りつつ、安全に生成AIを使いこなすために**「絶対に知っておくべき3つのリスクと対策」**をわかりやすく解説します。

目次
  • 便利だけど怖い?生成AIのセキュリティ不安
  • リスク1:入力した情報が「AIの再学習」に使われる?
  • リスク2:AIがもっともらしい「嘘(ハルシネーション)」をつく
  • リスク3:著作権の侵害にあたる可能性
  • 安全に使うための「3つのゴールデンルール」
  • まとめ:正しく恐れて、かしこく使おう

便利だけど怖い?生成AIのセキュリティ不安

生成AIを安全に使うための大原則は、**「AIの仕組みを理解して、何を入力してはいけないかを明確にすること」**です。 特に気を付けるべきリスクは「①情報漏洩」「②嘘の回答(ハルシネーション)」「③著作権トラブル」の3つに集約されます。

リスク1:入力した情報が「AIの再学習」に使われる?

最も大きなセキュリティリスクです。 一般的な無料プランのChatGPTなどのAIサービスに、「新商品の企画書」や「顧客の個人情報」を入力すると、**そのデータがAIのシステム品質向上のための「再学習データ」として回収されてしまうこと**があります。

これにより、他人がAIに質問した際に、「あなたの会社の機密データ」がAIの回答として出力されてしまう(漏洩する)リスクが発生します。

💡 対策:再学習させない設定(オプトアウト)をする

無料版や通常の個人向けプランで使う場合は、設定画面で「履歴と学習(Data Controls)」をオフ(オプトアウト)に設定することで、学習データとして使われるのを防ぐことができます。また、企業向けの「API経由の利用」や「Enterpriseプラン」であれば、最初からデータは一切学習されない仕組みになっています。

リスク2:AIがもっともらしい「嘘(ハルシネーション)」をつく

生成AIは、自分が知らない情報に対しても、あたかも正しいかのようにスラスラと「嘘」の文章を作成してしまうことがあります。この現象を専門用語で**「ハルシネーション(幻覚)」**と呼びます。

例えば、「〇〇会社の社長の名前は?」と聞いて、全く実在しない人物の名前を自信満々に答えるといったケースです。これをチェックせずに社外へ発表してしまうと、会社の信用問題に関わります。

💡 対策:AIの回答は「下書き」とし、人間がファクトチェックを行う

AIは「文章の言い換えや整理」は得意ですが、「事実の確認(ファクトチェック)」は苦手です。特に数字や人名、専門的な法律の知識などが含まれる場合は、必ず人間が元の資料やGoogle検索などで事実確認を行うようにしましょう。

リスク3:著作権の侵害にあたる可能性

AIはインターネット上の何兆文字もの文章や画像を学習してアウトプットを作っています。 そのため、AIが生成した文章や画像が、**既存の小説、他社のWebサイトの記事、有名イラストレーターの作品と「酷似している」**場合、無自覚であっても著作権侵害トラブルに発展する可能性があります。

💡 対策:他社のアイデアをそのまま盗用したような生成は避ける

特に「〇〇さんの画風でイラストを描いて」「〇〇という記事を丸パクリして書き直して」といった、特定の著作物を明確にターゲットにした指示は厳禁です。できあがったものを商用利用する際は、コピペチェックツールなどを使用する習慣をつけるとより安全です。

安全に使うための「3つのゴールデンルール」

これまでのリスクを踏まえ、ノンITの方でも今日から実践できる「3つの安全ルール」がこちらです。

  • ルール1:個人情報や未発表の社外秘データは絶対に入力しない
    「佐藤一郎さんのメールアドレス」や「来季の社内予算表」などの具体的な固有名詞や数値は、すべて「Aさん」「予算X」のように仮の名前に置き換えて指示を出しましょう。
  • ルール2:会社のオフィシャルなアカウント(ビジネスプラン)を使う
    社員が個人の無料アカウントで勝手に機密データを入力する「シャドーIT」を防ぐため、企業向けにセキュリティが保証されたプラン(ChatGPT Teamや、RAGと呼ばれる自社専用システムなど)を会社が契約して利用しましょう。
  • ルール3:AIの回答をそのまま「丸写し」で社外に出さない
    AIが書いたメールやブログ記事は、必ず「人間が読み、事実確認と文脈チェックを行った上で」送信・公開する仕組み(ダブルチェック)を徹底してください。

まとめ:正しく恐れて、かしこく使おう

生成AIのリスクは、決して「使うのをやめるべき」というものではありません。仕組みを正しく知り、「入力して良いもの・悪いもの」の区別と「オプトアウト設定」さえ行えば、これほど業務効率を高めてくれる相棒はいません。

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Ill inc. 編集部

Technology Research Division

最先端のAIトレンド(GenAI / Agentic AI)のビジネス応用、LLMセキュリティ、RAGアーキテクチャ設計などの知見を発信。新規事業における迅速な技術検証とPoC設計を担当。

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