自社のWebサイトに「Googleマップ」を表示して道案内をする、あるいはECサイトの支払いに「クレジットカード(StripeやPayPal)」を導入する。これらはすべて、「API(Application Programming Interface)連携」という技術によって実現されています。
現代のシステム開発において、何から何まで自社でゼロから開発するスクラッチ型のアプローチは非効率です。優れた外部サービスの機能をAPIで繋ぐことで、開発コストを劇的に下げつつ、多機能なプロダクトを素早くリリースできます。本コラムでは、API連携の基本を優しく解説します。
APIとは、異なるソフトウェアやシステム同士が、「データ」や「機能」を互いに共有し、対話するための「接続口(窓口)」のことです。
例えば、自社のシステムが「現在の東京の天気を知りたい」場合、天気を配信している外部サービスのAPI窓口に対して「現在の東京の天気のデータをください」と要求(リクエスト)を投げます。すると、相手のサーバーから「晴れ・気温25度」というデータが応答(レスポンス)として戻ってきます。この仲介メカニズムがAPI連携です。
APIを積極的に開発・利用することで、以下のような多大なメリットが得られます。
| 比較項目 | すべて自社でゼロから開発する場合 | 外部サービスのAPIを連携する場合 |
|---|---|---|
| 開発スピード | 遅い。機能ごとに数週間〜数ヶ月のテストが必要 | 圧倒的に速い。接続コードを書くだけで数日で稼働 |
| 初期開発コスト | 膨大(エンジニア工数に依存) | 極めて低い(API利用ライセンス料のみ) |
| 機能のクオリティ | 自社の開発リソースに応じた品質に留まる | 最高水準(専業SaaSが常に改善を繰り返している) |
| 保守・運用の手間 | バグ修正や仕様更新の責任はすべて自社にある | 提供元が保守するため、API側のバグ対応は不要 |
例えば、クレジットカードの決済暗号化セキュリティや審査処理をゼロから構築する場合、数千万円以上の予算とセキュリティ監査に数ヶ月かかりますが、StripeなどのAPIを連携すれば、実質数日で極めてセキュアな決済処理が導入できます。
自社のWebサイトへの問い合わせデータを、社内で使っている「Salesforce」や「Slack」のAPIに流すことで、手作業でのコピー&ペーストを完全になくし、社内の情報共有や顧客管理をリアルタイムに自動化できます。
ビジネスシステムでよく採用されるAPI連携の構成例です。
私たち Ill(イル)株式会社 (Ill inc.) では、車輪の再発明(すでにこの世に存在する優れた機能をゼロから作り直すこと)を徹底的に排除する「APIファースト設計」を推進しています。
決済、画像認識、メール・SMS配信、AI翻訳などの定番機能は、世界で実績のある一流サービス(Stripe、Twilio、OpenAI、AWS)のAPIを繋いでコストと時間を極限まで削減し、お客様のアイデアの核となる「独自のオリジナルビジネスロジック」の開発に全エンジニアリソースを集中投資します。
これにより、他社の半分の期間と予算で、一流の大企業が作成したシステムに劣らない強固で多機能なシステムをご提供しています。
Ill(イル)株式会社では、Webシステムやスマホアプリの新規開発プロジェクトを、無駄な設計や過剰要件を削ることで、どこの開発会社よりも抑えた圧倒的な低コストで開発いたします。他社見積もりが高すぎた方や、まずは安くプロトタイプを作りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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