Claude Codeを開発担当のAI社員として運用する自社事例 AI社員 / 開発

Claude Codeを開発担当のAI社員として運用する自社事例

Claude CodeAI社員変更の確認フロールール文書
クライアント業種自社運用(Ill inc.)/ Webサイト制作・開発
制作期間運用しながら改善を継続(自社で開発)
提供スコープAIの役割とルールの文書化、変更を確認してから反映する流れの設計、確認・報告ルールの策定
結論・要点

AI(Claude Code)に「役割・守るルール・確認の流れ」を渡し、開発担当の社員として働かせています。AIが修正案を作り、人が中身を見て承認してから反映します。人が見る場所を絞ることで、少人数でも回る体制にしています。

図:依頼から本番反映までの流れ
自動で動くAIが担当人が担当
1. 人が担当
依頼する
やりたいことを伝える
▶
2. AIが担当
調べる
現状・原因を確認(推測で決めない)
▶
3. AIが担当
修正案を作る
別の作業場で作業
▶
4. AIが担当
動作確認・報告
結果を報告する
▶
5. 人が担当
確認して承認
変更箇所を見て判断
▶
6. 自動で動く
本番に反映
承認後に反映

1. なぜ必要か:少人数の開発は、確認作業で手が止まる

少人数で複数のホームページや自動化の仕組みを守っていると、小さな修正のたびに開発者の手が止まります。その結果、本来やりたい新しいサービスづくりが進みにくくなります。

  • 特定の人にしか分からない: サイトの作り方やルールが担当者の頭の中にあり、引き継ぎに時間がかかる。
  • 確認に手間がかかる: 小さな修正でも、他に影響しないかを調べる作業が必要。
  • ルールを毎回伝えるのが大変: 「本番で動いている仕組みは、頼まれない限り触らない」といった約束を、毎回口で伝えるのは非効率。

2. AI社員の作り方:役割・ルール・確認の3つを文章にする

Ill(イル)株式会社では、AIを単なる道具ではなく「役割を持つ社員」として扱っています。新入社員に渡す資料と同じで、次の3つを文書にしました。

決めること中身置いてある場所
役割担当する仕事、守る前提、報告のしかたAI社員の説明ファイル
会社の方針事業の方向性、制作のルール、書いてよい事実社内ルールの文書
仕事の進め方変更は別の作業場で行い、人が確認してから反映する。本番の仕組みは頼まれない限り変えないプロジェクトの指示ファイル

これらの文書はAIが毎回読み込みます。担当する人が変わっても、AIは同じルールで動き続けるのが大きな利点です。

3. 変更は「確認依頼」を通して、人が承認する

AIが行った変更は、すぐに本番へ反映しません。コピーした作業場(ブランチ)で作業し、「変更の確認依頼(プルリクエスト、略してPR)」を出します。

  1. AIが、本番とは別の作業場で修正する。
  2. 修正の前後を確かめ、結果を報告する。
  3. 人が変更箇所を見て、問題なければ承認して反映する。

この流れで、たとえばサイトの表示速度を測るレポートの追加や、記事の冒頭に結論をまとめる枠の追加など、いくつもの改善を反映してきました。変更の履歴が残るため、あとから理由をたどれます。

4. 任せること・人が確認すること

AIに任せる人が必ず確認する
決まったルールに沿った修正や追加、レポートの作成、修正後の動作確認と報告本番で動いている自動の仕組みの変更、ファイルの削除などもとに戻しにくい操作、金額や契約に関わる表現、申し込みボタンやサイト全体の構成の大きな変更

Ill(イル)株式会社では「事実は確かめてから報告する」「原因を推測で決めつけない」というルールも文章にしています。AIの報告に推測が混ざると、人の判断を間違わせてしまうからです。

5. やってみて分かった注意点

  • ルールは短く、具体的に: 長すぎる決まりは守られにくい。禁止事項と判断の基準に絞る。
  • 確認まで仕事に含める: 修正したら、正しく動くかのチェックまでを役割にする。
  • 人の確認を軽くする: 1回の変更を小さくして、見ればすぐ判断できる量にする。

AIに任せるほど、「人が見るべき場所を絞る工夫」が大切になります。

6. 新しいサービスづくり(MVP)への活かし方

ここで紹介した「AIに役割を渡し、最後の確認は人がする」というやり方は、新しいサービスの試作品(MVP)づくりにもそのまま使えます。

試作品の開発でも、やりたいことと禁止事項を文書にしてAIに渡し、変更を人が確認しながら進める方法は有効です。Ill(イル)株式会社は、AIを使った開発(Claude Code)とベトナムの開発チームを組み合わせ、試作品(MVP)を10万〜100万円・数日〜数週間から作っています(内容により個別にお見積もりします)。

用語かんたん解説
AI社員
役割とルールを文書で与えて、社員のように仕事を任せているAIのことです。
PR(プルリクエスト)
「この変更を本番に反映してよいですか?」という確認依頼のことです。人が内容を見て承認します。
ブランチ(作業場)
本番に影響しないよう、コピーして作業するための場所です。
MVP(エムブイピー)
最低限の機能だけで作る「試作品」のことです。

よくある質問(FAQ)

Q. AI社員に任せてはいけない仕事はありますか?

A. 本番で動いている仕組みの変更、元に戻しにくい操作、金額や契約に関わる表現は、人の確認を必須にします。Ill(イル)株式会社でも、変更を人が承認する前提で運用しています。

Q. AIを使った開発を取り入れると、試作品づくりはどう変わりますか?

A. 修正や作成の最初の対応をAIが行うため、数日〜数週間での試作品づくりが可能になります。試作品の目安は10万〜100万円で、内容により個別にご案内します。

Q. AI社員を取り入れるには、何から始めればよいですか?

A. まず「担当する仕事」と「やってはいけないこと」を1枚にまとめ、変更を人が確認する流れを作ります。小さな修正から任せて、様子を見ながら範囲を広げるのがおすすめです。

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